日本のヨーグルトの歴史

日本のヨーグルトの始まりは? 

日本の食卓にヨーグルトが登場するようになったのは1980年代と、最近の事ですが、乳が利用されるようになったのは、以外にも古く、仏教の伝来と同じ頃、欽明天皇の時代です。

当時の日本では牛乳は体に良い物として伝えられ、薬のように使われていたと考えられています。
  
さらに、天智天皇の時代には、国営の牧場ができ、ひ孫にあたる文武天皇の時代には、牛乳を集めて加工する工場まで作られたとされています。

加工された乳製品は、遠く離れた都まで届ける献上物だったとされています。
  
しかしその後、乳製品は日本の歴史から姿を消してしまいます。
 
再び姿を現すようになったのは、明治の文明開化によって、海外の文化の影響で、牛乳が飲まれるようになりました。
 
明治27年には「凝乳」(ぎにゅう)が作られ、整腸剤として売り出されました。
 
明治41年には、フランスからヨーグルトの菌を輸入し、その菌で作ったヨーグルトで糖尿病治療に利用する医師も現れ、すばらしい効果を上げたとされています。
  
明治44年には、東京でも発売、45年には、東京の阪川牛乳店が乳酸菌を発売。

そして、大正3年にミツワ石鹸が「ヨーグルト」の名前を商標登録し、大昭4年にはカルピスの前進「醍醐味」も発売。

それによって、ちょっとしたヨーグルトブームが起きましたが、戦争を迎える事になり、一般家庭にまで定着する事はありませんでした。

さらに、再び登場するようになったのは、昭和25年。明治乳業が本格的に大量生産をはじめました。

その頃、アメリカのハリウッドの女優たちの間でヨーグルトが大ブームになり、その事が日本でも知られるようになってから、本格的なブームがやってきたのです。

その後は、家庭にも広がり、健康や美容にも良い食べ物として、現在のようにみなさんに食べられるようになったのです。