健康診断ではここをチェック!!

健康診断

腸内環境を知るには、検便。

腸内環境がその人の健康に大きな影響を与えることがわかってから、多くの健康医療機関では腸内細菌の状態を検査する方法が導入されています。会社などの集団で受ける健康診断においても、便を採取してそこから値を分析する方法はごく一般的に行われるようになりました。毎年受ける検査でこの値をきちんとチェックし、自分の腸内環境が今どのような状態にあるかをしっかりと把握するようにしましょう。現在健康とされる値にある人も安心せず、毎年の数値を見比べて上昇傾向にないかどうかもきちんと調べておくことが大切です。



数値の確認

腸内細菌の状態を知るためには、健康診断結果の項目にある「HDL(善玉コレステロール)」と「LDL(悪玉コレステロール)」の値を見るとわかります。それぞれの平均的な数値に比べて、HDLが極端に低かったりLDLが高かったりした場合にはそれだけ腸内環境が悪化の傾向にあるということができます。
これらの数値に合わせて、最近便通が悪くなってきたように感じたり、臭いや色に変化が見られるようになってきたという人は十分に注意が必要です。もし長く腸内の不調が続くようなら早めに専門の医師にかかり精密検査を受けた方がよいかもしれません。



HDL=善玉コレステロール

HDLは善玉コレステロールという名前が付く通り、人の体にとってよい働きをもたらすものです。HDL値を上げるためにはやはり食生活の改善がもっとも重要で、食物繊維を多く含んだ食べ物を日頃から多めにとっている人ほど、この値が高く出るようになります。



LDL=悪玉コレステロール

反対に悪玉コレステロールであるLDLは、主に肉類に偏った食生活をしている人が高くなる傾向にあります。肉類偏食とまではいかなくても、野菜をほとんど全く食べないような日が続いているなど、食物繊維をほとんどとっていない人の場合にはLDLは高い数字になるようです。肉類がダメというわけではなくバランスを欠いた食生活をしていると数値が悪化するので、健康診断時に出されるこの数字にはかなり注目をしておくようにしましょう。



健康診断を受けてない人は

最近身近な人から便や体臭が臭くなったと指摘されるようになったときには、自分から検査を受けてみることも必要です。それらは単に美容やマナーの問題に限定されず、長期的な病状のサインとして出てくることがよくあるからです。病院の他にも地域の医療診断施設など簡単に検査を受けられる場所も多くなっているので、気軽に訪ねてみてください。