アロエの効能と効果

 

アロエ


アロエとは?

アロエはアフリカ原産のゆり科の多年草で古くから利用されてきた薬用植物で、俗に“医者いらず”とも呼ばれています。
多種類が生息するアロエの中でも、健康食品やサプリメントに利用されているアロエは、アロエベラとキダチアロエの2種です。
アロエには様々な有効成分が含まれています。アロエのあの独特の苦味成分のアロイン、アロエエモジンを始め、アロミチンやアロエウルシン、アロエボラン、アロエチンやムチン質、この他にもサポニン、ムコ多糖類、葉緑素、ビタミンA、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンEなど多岐にわたっており、これらの相互作用により、いっそうの相乗効果が期待できると考えられています。
ただ、アロエには体を冷やす作用や、下剤作用があるので、冷え性の方や、病中病後などで体力が弱っている方、月経中、もしくは妊娠中の女性の方は使用を控えたほうがよさそうです。

 

消化器の健常効能があるアロエ

アロエは、粘膜の修復に優れた効能を持っています。 そのため、消化器系のただれを修復するのです。 食道、胃、十二指腸などなどが炎症を起こしている場合に、その炎症を抑える効果があります。粘膜というのは元々修復能力が高いので無茶な生活をしていなければ数日経てば勝手に直ります。それがいつまでも炎症が続くというのは、食生活をはじめとする生活習慣に問題があるのです。
胃に一番問題を与えるのはストレスと言われていて、極度の緊張状態が続くと胃壁から血が出る人もいるぐらいです。重要なのは、こういう状態が長期間続かないようにすることなのです。人間の体は、体に問題が起きても自然治癒力で直してくれますから、アロエの効能を利用する必要はないのです。ただ、問題は今の現代社会がそのような必要な時に休むという時間を与えてくれないことです。そのため、炎症が長期間継続してしまって、潰瘍になったり、最悪ガンになったりするのです。こういう場合は、アロエの効能を有効に利用して体の粘膜を修復したいところです。もちろん、問題のある生活習慣などを放置していては治りが遅くなってしまいますから両面から対応することが必要です。こういった生活習慣あるいは、食生活が粘膜を炎症させるぐらいに問題があるかは大体分かっています。
お酒、たばこ、ストレスといった感じです。3つともある人は、一つずつ減らす努力をしないと命を縮めかねません。ちなみに、アロエの胃壁などの修復能力は本当に高くて、アロエで胃が元気になって食べる量が増える人もいるぐらいです。

アロエ塩麹の効能の共通点

ダイエット食として、塩麹が流行っています。
塩麹は、アロエと同様で栄養素が豊富なのでその効能はすばらしいものがあります。ただ、そのすばらしい効能よりも、料理の味が良くなるという点もはやっている理由ですね。NHKも何度も朝の番組で取り上げたりして、雑誌でも頻繁に特集がされています。特に、塩麹とおからを使ったクッキーがダイエット食としても便器解消食としてもいいようです。そのため、スーパーなどでも塩麹が瓶詰めで売っているのをよく見かけるようになりました。
アロエの効能と塩麹の効能の共通点としては、共に腸内の善玉菌のえさになると言う点です。つまり、善玉菌を自ら増やすことができるので腸内の環境が良くなって便秘解消にいいのです。善玉菌が増えると腸はぜん動運動という、腸内のものを先に移動させる運動が活発になります。このようになるのが、アロエでも塩麹でも共通の効能といえます。
アロエにない効能としては、塩麹にはGABAが含まれているそうです。このGABAがどういった効能があって、ダイエットや便秘にいいのかはいろいろな情報誌で紹介されています。どちらの持つ栄養素が、効能として上なのかは比較することがナンセンスですがともに素晴らしい食材と言えます。

アロエが持つ ムコ多糖類の効能

多糖というと、糖分のイメージが強いので甘いイメージがあります。ただ、甘い糖は、単糖と呼ばれる糖で、多糖はあまくありません。
多糖の特徴は、ずばりネバネバです。ネバネバは体にいいと言うのがほぼ常識ですから、アロエの多糖類が体にいいのも何の疑いもありません。ただ、多糖類が何をしてくれるのかがアロエの効能としては重要です。
体の中の部位でいうと、ムコ多糖類は、動脈、眼球、関節などにたくさんふくまれています動脈というのは心臓から押し出された血液を全身に運ぶ弾力が求められますし、いわゆるゼラチン状の組織ということができます。
ムコ多糖類は、体内で合成されて作られる物質なのですが、年齢と共に生成量が減ってくるそうです。ムコ多糖類が不足すると、動脈が弱って動脈硬化に、目が弱って老眼に、関節がすり切れて関節痛になるわけです。 まさに、ムコ多糖類の不足は老化現象そのものだと言えます。これが、アロエベラなどのゲルが老化防止に効能があると言われる所以です。また、対病気の観点からは、潰瘍に対する効能である「抗潰瘍」がムコ多糖類にはあります。潰瘍というのは、粘膜に対しても病気ですからムコ多糖類は必須栄養素ということになります。
アロエには、アロ●●といった栄養素がたくさんありますが、名前では異端児のムコ多糖類の効能が一番強力なのかもしれません。

コラーゲンを増やすアロエの効能

コラーゲンというのは、コラーゲンタンパク質のことで、美容面では美しい肌を作るために減らしてはいけないものです。
そのため、コラーゲンが含まれたドリンクや食品がありますが、これはあくまでコラーゲンという言葉を使っているだけです。コラーゲンの含まれるものを服用しても体内に取り込まれて消化される段階でアミノ酸まで分解されます。また、アミノ酸まで分解されない限り栄養としては体内に吸収されません。
分解元のタンパク質がコラーゲンタンパク質であろうとその他のタンパク質であろうと、体を作るアミノ酸まで分解されてしまえば関係なくなってしまうのです。つまり、体内のコラーゲンタンパク質を増やそうと考えて、コラーゲンを含む食品を食べても意味がないということになります。そういう意味では、コラーゲンを含む化粧品の効能もちょっと疑問符がつきそうです。
アロエには、コラーゲンタンパク質の合成を助けてくれる効能があります。つまり、こういったアロエのようなコラーゲンを作るのに役立つ効能をもつ成分をもつ食品などを食べる方が正解です。
よく、コラーゲン食品を食べている人がお肌の調子がいいと入っていますが、あれも嘘ではないでしょう。人間というのは”気”の生き物なので、そんな感じがするのが一番効果があるのです。そういう意味では自分の体の中での合成を活性化させることにいい感じがする人は、アロエなどの効能のある食品の方が効果が高いと考えられます。

薬理成分アロインの効能

薬理成分というのはよく分からない表現ですが、日本の薬事法という法律で使われている用語です。
イメージ的には、薬としての効能があるのであろうと想像はつきます。アロエに含まれるアロインは、その薬理成分とされています。つまり、アロインを入れたものは薬品としてしか売れなくなるので、逆にいえばアロインが含まれていると効能が期待できるともいえます。このアロインの効能としては、発毛や育毛がありますがファイトケミカルという成分のなす技だそうです。つまり、脱毛の頑強と言われる5αリダクターゼを阻害する効能を持っているといわれているのです。
アロエの育毛への効能があくまで言われているレベルなのは、科学的な有効性がまだ証明し切れていないからのようです。科学的には証明されていないとはいえ、昔からキダチアロエを皮毎使ったアロエ酒を頭皮に塗るのは行われてきて実際に効能を感じている人も多かったわけです。ただ、今の時代に育毛にアロエのアロイン効能を使うのがベストかというとそうでもないようです。
すでに、科学的な育毛効果があると分かっている成分があるからです。それは、よく育毛剤の宣伝で出てくるミノキシジルという成分です。もともと、血管を拡張拡張させる薬として開発されたものが、結果的に発毛効果もあるとして転用されたようです。ただ、よく考えると分かるのですが典型的な対処療法にしかすぎないことが分かります。また、血管を薬の効能を使って拡張させる訳ですから副作用も十分に考えられます。
自然のアロエの効能と違って、いわゆる人間が作ったケミカルの怖さはこの辺にあります。